HIGASHI LOG

コンサルタント思考の備忘録

MENU

ビジネスコミュニケーションの質を高めるたった2つの質問

こんにちはヒガシです。本業が忙しく記事更新ができませんでしたが、ひと段落ついたため久々に投稿します。今日の話はその忙しい中で、同じコンサルタントにもかかわらず、コミュニケーションに非常に手間取ったことから、効率的にコミュニケーションするために心がけている2つの質問についてです。

 

効率的にコミュニケーションするためのたった2つの質問

この質問は、他人に向けてもそうですが、必ず自分に問いかけてほしいものです。

1つ目は「なぜ〇〇なのか?」です。

この質問は、主張の根拠を明確化します。質問の仕方としては、「なぜ、それをやる必要があるのか」、「なぜ、その選択肢になるのか」「なぜ、その主張が正解と言えるのか」といった具合です。これに答えられない主張は、論理的な根拠に欠けてしまう場合があります。

スタッフの資料をレビューしている時には、順序として、まず、なぜその主張が正しいのかを徹底的に詰め、次にこの言い方で伝わるのかということを考えます。

よくある質問としては

・なぜ、3つある選択肢の中でそれが選ばれるのか?

→他の2つが要件を満たさないorコストとメリットを比較した結果。

・なぜ、3つの選択肢で十分と言えるのか

→検討の要素が2つあり、選択肢がそれぞれ2つあるが、1つは条件を満たさないため。

・なぜ、その要件が、選択の根拠になるのか

→今回のプロジェクトの目的は〇〇であり、それを達成するには〇〇と〇〇の要件を満たす必要がある。〇〇は、この場合☆☆と言えるので要件としている。

といった形で質問の切り口を変えながら、誰から見ても検討が十分となるように主張を補強していきます。

 

2つ目の質問は「それで、どうなるのか?」です

この質問は、主張を実行することによる帰結を確認します。

「 それをやるとどういうことが起きるのか」「それが、全体の目的にどう結びつくのか」といったことを質問することで、結果をしっかり捉えて考えているかと、そこにたどり着く論理的な整合性を見ていきます。

この質問は、例えばクライアントとのミーティングの目的や、ゴールの設定に使うと効果的です。また、「それで、どうするのか?」ということにも使えます。課題だけ出して終わり、文句だけ言って終わりというのはよくありますが、効果が出るところまで考えないのであれば、最初からやらないのと同じです。

 

自分以外の人に使うならば、誤解を招かないように

この2つの質問、Why so? So what?と呼ばれ、よく知られていますが、重要なのはいかに切り口を作り、複眼的に見ていくのかということだと感じます。

また、自分以外の相手に使うならば気をつけてほしいことが一つあります。非常に空気を読む人にこれを使うと修辞的に捉えられ、文字通り追い詰められてしまうことがあります。それでも、ストレートトークとして、他意がないことを明らかにしてビジネスの認識合わせに使えば、強力な思考ツールになるはずです。