諜報機関、軍隊の情報収集術OSINTをビジネスへ
こんにちは、ヒガシです。今日は情報収集術について、最近考えていることをまとめようと思います。インテリジェンス活動=諜報活動は長い間、CIA、MI6等の諜報機関や軍隊のものでした。これをビジネスに活用できないかと考えています。
そもそもインテリジェンス活動とは
インテリジェンス活動とは、合法、非合法を問わず、国家や組織のために情報を収集し、活用する活動です。いわゆるスパイの情報収集活動を想定していただくとイメージが沸くのではないでしょうか。
インテリジェンス活動にはその情報源によりいくつかの定義があり、
OSINT Open source intelligence(公開情報、新聞、ラジオ、テレビによる情報収集)
SIGINT Signal intelligence(通信、電話の盗聴による情報収集)
IMINT Image intelligence (画像からの情報収集)
HUMINT Human intelligence(人からの情報収集。有識者や情報屋、関係者)
上記の他にはwebを利用したWEBINTも活発ですが、これらはデータ量の多さから、ビッグデータ分析が使われるそうです。
これらの活動を会社に置き換えると
OSINT 有報、新聞、記事、プレスリリースから情報を収集
SIGINT 盗聴?現実的ではない。
IMINT 盗撮?しても、あまり意味がない?
HUMINT 有識者や、社内のキーメンバーと情報交換
という形で、OSINTについては、かなりの割合で仕事に役立てることができるのではと考えました。
例えば、住友商事の場合
私が以前に住友商事が減損を計上するのではないかという仮説を立てて、それが現実に減損したという例です。
ここ数年、商社が資源価格下落の煽りを受けて減損を相次いで計上していました。住友商事は唯一、商社の中で減損を計上していませんでした。そこで、オープンソースの情報を収集してみました。
・住友商事はアンバトビーというニッケル鉱山へ出資していることが有報に記載されている
・このプロジェクトは韓国の公社との合弁で、韓国では損失補填が政治問題となってる状況である
・ニッケルの市場価格は、鉱山の採算価格をはるかに下回っている。
これらを総合して、住友商事が減損計上をするのは遅かれ早かれ時間の問題だと予想していました。結果、今年の初めに住友商事は減損を計上することになりました。
http://www.sumitomocorp.co.jp/files/topics/29115_ext_31_0.pdf
まとめ-ビジネスへの応用
住友商事の例では損失でしたが、例えば海外の新聞情報を収集することで大企業の海外進出の動きを把握したり、記者の書き方から裏の背景を推測したり、収集方法によってはかなりの情報が入手できそうなので、これらを学んで体系化していこうと思っています。また、現在新聞についても購読をしようと考えています。
最後に、OSINTについてはアメリカ陸軍が公式に「ATP 2-22.9 open source intelligence」を公表していますので、興味がある方は検索してみてください!!
ではでは、今日はこの辺で