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コンサルタント思考の備忘録

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コンサルタントを使う会社、使わない会社

こんにちはヒガシです。コンサルタントを使う会社と使わない会社の違いって何だと思いますか? なぜ高いお金を払ってまで、コンサルタントを雇うのか、コンサルタントになるまで、よくわかっていないところがありました。

コンサルタントを使う会社

コンサルタントと契約をする場合というのは、基本的には、会社が直面する課題に対して、自社内の人員では対応できない場合です。これには3つの要素があると感じています。 

  1. 課題自体が難易度が高く、解決できない(ナレッジ不足)
  2. 課題自体は解決できるが、人員や時間が足りない(リソース不足)
  3. 社内政治のための悪者、お墨付きが欲しい(説得力不足)

多くの場合は上記の3つが絡み合って、お話をいただくことが多いと感じます。

 具体的には1.の場合、長期的な企業戦略の構築や、M&Aの実行からPMI、移転価格税制の絡む流通改革といった複数の事項を総合的に検討するケースが当たります。

2.の場合は、課題自体は把握し、解決の方向性は見えているものの、期間内に細部まで詰めていくことが出来ない場合です。この場合は、プロジェクトが深夜までの作業になることも多くなります。

3.の場合は、役員、事業部長クラスの方が政治の駒としてコンサルタントを使う場合です。リストラや現状組織配置を大幅に変える時に、説得材料として使う場合です。

コンサルタントを使わない会社

お気づきかもしれませんが、コンサルタントを使わない会社は、1.の逆です。つまり、使う理由がない、ナレッジも、リソースも、説得力もあるという会社は使う場面がそもそも少ないということですね。

もう1つ、コンサルタントを使わない会社があります。こちらは、3つの要素が足りないけれども、コンサルタントを使うという選択肢のない会社です。コンサルタントを知らない、使ったことがない、過去の経験から使いたくないといった会社です。

とはいえ、前者のような会社は少なく、後者でない限りは何かしらのコンサルタントを雇う場面があるのではないかと思われます。

戦略コンサル、業務コンサル、ITコンサル、どの会社でも、その影を感じますが、コンサルタントを使うにせよ、使わないにせよ、もっとも大事なのは使う側が、主体性を持って、意思決定をする事が重要と感じます。

 

 デロイト・キャップジェミニの元コンサルタントが、いかにコンサルタントという職業がひどいかを暴露した本を最後に紹介しておきます。