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ヒガシの日記

公認会計士コンサルタントの思考の備忘録

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読書ノート_「本を読む本」

こんにちは、ヒガシです。仕事柄、様々なジャンルの本を読みますが、ふと、このままの読書を続けてどれくらいの効果があるのだろうかと想像しました。過去に、体系的に読書を技術として学んだこともありません。そこで、一度、読書法について整理することにしました。

 

読書については、過去にショーペンハウエルの「読書について」を読了し、

読書とは他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく。

には大いに納得しました。今回はそれも踏まえて、主体的な読書技術を使って、自ら考えるために「本を読む本」を手に取りました。読書技術の古典的な名著だそうです。

読書について 他二篇 (岩波文庫)

読書について 他二篇 (岩波文庫)

 

 

本を読む本の構成

「本を読む本」は初版1940年、アメリカで刊行された本で各国で翻訳され、出版されてきました。私が読んだ講談社学術文庫版は、「思考の整理学」でお馴染みの外山滋比古が訳者の一人となっています。

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 

「本を読む本」は4段階のレベルで読書を定義しており、しかもその対象を読むに値する良書に限定しています。4段階のレベルは、

1.初級読書

2.点検読書

3.分析読書

4.シントピカル読書

の4つになります。中でも、この本では分析読書に重点を置いています。

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分析的読書について

分析的読書では、本の分類に始まり、著者と認識合わせを行い、問題、命題、論証を把握し、最後に批評を行うというところまでを行います。ここには三つの段階と15の規則があります。

初見では、いくつ規則があるかわからない中で「第〇〇の規則は〜」と説明され、到底理解できなかったので、構成の整理も兼ねて、1スライドにまとめました。

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①本を見分ける②内容の解釈③批判の3段階で分析読書は展開されています。また、規則の9~11は個人的には規則というよりも決まり事と捉えました。したがって、実質的には12の規則を作業として実施することで十分でしょう。

第一段階では、全体の要約としてどのようなジャンルの本で、何について語っており、全体と部分がどう構成され、問題はなんであるかを把握することで、何の本であるかを見分けるとなっています。

第二段階では、それに対するキーワード、命題、論証、顛末の把握を行い、本の内容を解釈するということになります。第一段階と第二段階併せて、ロジカルシンキングでいうところのイシューツリーの作成ということになるでしょうか。命題の証明という解決手段を含めた切り口を反映していくということになるかと思います。

第三段階では、著者の知識不足、知識誤り、論証不足、論証自体の批判を行い、自らが納得できるものかどうかを判断する段階といえるのではないでしょうか。

 

単に本を読み学ぶ、受け入れるということではなく、自らその主張を再構成していく過程を経て、納得できるかどうかを判断していくことが、いわゆる読むだけの読書や本の内容を行動に移す読書と「分析読書」の違う点です。

 

レベル4のシントピカル読書についても、分析読書同様、一定のテーマに沿ってイシューツリーを作っていき、主張に対して、複数の本からの観点で、論証をブラッシュアップしていく点では、分析読書をまずは身に着けることが最優先となります。

 

まとめ

分析読書の内容については、現代であればイシューツリーを作ってと言うのは簡単ですが、この本の原著が発刊されたのは1940年です。それこそフレームワークやらロジカルシンキングなんて何それという時代ですので、その時代に正しく本を読むための技術がこれだけ整理されていたのは驚異的ではないでしょうか。

こういった本を読む技術を身に着けることができれば、読むに値する本か、この本の主張や論理構成は何か、その上で中身を読んでいく読書の基礎になるでしょう。しっかりと構成された良書を選び、良書については分析読書やシントピカル読書を実践してみようと思います。

 

本を読む本 (講談社学術文庫)

本を読む本 (講談社学術文庫)

 

 

How to Read a Book (A Touchstone Book) (English Edition)

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