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ヒガシの日記

公認会計士コンサルタントの思考の備忘録

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会計不正だけは嫌だという話

会計

こんにちはヒガシです。前回は、不適切会計の話をしました。私は、会計士として働くことをやめても、不正ということには人一倍関心を持っています。今日は、不正について、昔、先輩から聞いた不正にまつわる話を紹介します。(守秘義務もあるので、事実とは異なる部分があります)

 

昔、先輩会計士が不正を見つけた

先輩はその頃、中堅どころの会計士で、一通り監査という仕事にも慣れてきていました。監査人として不正を見つけてやる、世を正していくという気概を持って仕事に臨んでいました。

 

とある会社の監査中に勘定の中に、不自然な残高を見つけたそうです。多少の興奮と共にその中身を調べ、不正が行われているということに確信を持てるまでに証拠が揃ったそうです。先輩は不正について会社に伝え、それを受けて、会社も内部で独自の調査をしたそうです。

 

結果的に不正自体は間違いなく行われており、関係する担当者にもヒアリングが行われました。いや、行われる予定だったのかもしれません。

 

不正を見つけた結果と、不正を指摘する覚悟

その担当者は、自殺しました。

 

結果的に、担当者が不正を主体的にしていたのか、なぜしていたのかということは分からずじまいとなりました。

 

先輩は、その時に不正を見つけて正すという気概と行動が、1人の人間を自殺にまで追い詰めたことを感じ、それが、どれだけ奢った考え方だったかということを知ったと言っていました。また、人間がどれだけ本気で不正をするのか、隠蔽するのかということを感じたそうです。

 

私も、先輩の話を聞いて、会計士が最後のトリガーになり、1つの指摘が、誰かの評価を貶めたり、命を絶つほど追い詰める可能性を肌身で感じながら、仕事に取り組むようになりました。

 

それから、私も何件もの不正が行われたところを見てきました。軽い気持ちで、内輪で飲み会をしてお客さんがいたことにしたものから、自爆営業の上、お金が回らなくなり蒸発した人、粉飾をした人。私が直接的に関わってはいなかった人でも、会社の方は、皆一様にショックを受けます。

 

会計士やコンサルタントは色々な会社、色々な業務を見たりする仕事ですが、不正だけは見るのが嫌なものです。